-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-070/170page
(3) 川原におりて川原のようすや水の流れを調べる。
1) 水の流れが曲がっている付近で,10mの距離をとり,内側と外側の流れの速さを調べる。
2) 水の流れの曲がっている外側の岸がどうして内側よりけずられるのか話し合う。
3) 水中のぞき箱で川底をのぞき,砂や小石が流されている様子を観察する。
4) 川原の大きいレキはどのような時につもったのだろうか。また,その事を確かめるには,どのような方法があるか。
(4) 川原のレキを調べる。
川原のレキや,砂のつもり方,集まり方が平均的である場所を選び,1mm四方の方形枠でその場を囲う。
1) レキの大きさで分ける。
方形枠の中に入っている長径5cm以上のレキ全てをビニルシートに取り出し,大きさによって,5〜10cm,10〜15cm,15〜20cm,20cm以上に分け,その数を調べる。
2) レキの形で分ける。
レキの形で,まるい石,ややまるい石,角ばった石の3つに分け,その数を調べる。
3) 川原のレキの多くは花崗岩で,その外に緑がかったレキがある。緑がかったレキは緑泥片岩と呼はれる変成岩で,阿武隈山系の東縁部に,南北に帯状に分布しています。
調査した結果を次の表にまとめる。