-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-069/170page
坂道に沿って続いて見られる淡黄褐色の地層の上に,レキ層か重なっている関係から,地層には広がりがあることを観察する。
(4) 地層に近づいて,地層の特徴を調べる。
(A)層は,淡褐色で中粒の砂層です。注意して見ると,地層には,火山活動で噴き出した白っぽい軽石と呼はれるものを含んでいます。また地層の色が淡黄褐色なのは,この地層は水分を含みやすいからです。
(B)の層は,川原で見られるようなレキがつもっているレキ層です。大きいレキは,50cm大もあり,花崗岩や,緑色片岩のレキが大部分です。
このレキ層は第四紀の氷河紀の頃の段丘たい積物で,(A)の地層よりずっと時代は新しくなっています。(A)層は新第三紀末の鮮新世の堆積層です。2.川原のようすと流水のはたらき
(1) 調べる場所
学校の南側の高瀬川
(2) 橋の上力、土手の上から,川原や水の流れを観察して全体をおおまかにスケッチする。
1) スケッチの中に,川幅や川原のおおよその数値を書き入れておく。
2) 川原につもっている土砂がけずられているのは,水の流れが曲がっている内側か外側かを注意して観察する。