-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-072/170page

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 地層がいくつも水平に重なってでき上っていることが観察されます。
(3) 地層に近づいて,地層を作っている粒の大きさや,地層の特徴を調べる。
 (A)層を手でさわって見よう。粘土よりザラザラした感じを受けます、この粒の大きさは,細かい砂に相当します。しかし,砂のようにサラサラした感じではありません。それは,火山灰が混じっているためで,地層を作っている岩石は正確には凝灰岩質細粒砂岩と呼ばれます。
 (B),(D)層は,10〜3cmのうすい茶褐色の地層です。(A)層と異なって,ザラザラします。この地層は砂層で,茶褐色なのは(A),(C),(E)の層より水を通しやすいので砂に含まれていた鉄分が地下水で酸化されたためです。
 (C),(E)の層は,凝灰岩質砂岩からできています。

 

2.川原のようすと流水のはたらき
(1) 調べる場所
 双葉高校の東側を流れる川。
(2) 川かカーブしている所を選び土手の上から川原や,水の流れを観察する。
 1) 水の流れや,川原などをスケッチする。
 2) 川がカーブする所で,川原はカーブの内側にできているか,外側にできているか。
(3) 川原におりて観察する。
 1) (イ)所の付近で,川原から向う岸に進むにつれ,深さはどう変わっているか。
 2) 水中のぞき箱で,川底をのぞき,川原から向う岸に進むにつれ,川底のレキの大きさはどう変っているか観察する。また,水の流れの広い(ア)所の付近の川底の様子も観察し(イ)所の川底と比較する。
 3) 水の流れの広い(ア)所の付近と,流れのせまい(イ)所の付近で川に沿って10mの長さをとり,流速を計ってみよう。
 また,(イ)所で,川原の近くと,向う岸の近くとで,流速はどうか。
 4) 流速の違いと川原のでき方,川底の深さ,川底の様子の間にどのような関係があるか,整理してみよう。
双葉高校の東側を流れる川図

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