-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-073/170page

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熊町小学校

1.地層の観察
(1) 観察する場所
 6号国道から800m下流の熊川の北側の川岸崖。
(2) 崖が見通せる土手に立って崖全体を観察する。
 1) 地層のでている崖全体をスケッチする。
 2) 地層の傾きや,重なり方に注意して,スケッチの中に地層を書き入れる。
 3) 地層の特徴として,地層の色や,水分を含んでいるか,地層の中に別のうすい地層をはさんでいるかどうかを調べて書き入れる。
 4) 熊川の北側の高台は、これらの地層が重なってでき上っていることを話し合う。

(3) 地層に近づいて地層を観察する。
 (A)と(B)層,(B)と(C)層の層理がはっきり観察されます。
 (A),(B),(C)の層は,細粒の砂層ですが,指の触感に,やや,やわらかさがあります。それは,火山灰が混じっているからで,くわしくは,凝灰岩質細粒砂層です。地層は塊状で(A)と(B)層,(B)と(C)層との境はうすく,岩質が異なっているため,層理の発達が見られるようになったのです。
 色は共に淡青色です。
 (D)層は,淡黄色の地層で冬季(D)と(C)の境にツララが見られるところがら、(D)層は水分を含む地層であることがわかります。

6号国道から800m下流の熊川の北側の川岸崖。

6号国道から800m下流の熊川の北側の川岸崖_地層図

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