-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-084/170page
多く観察される場所から地層全体をスケッチする。
2) 地層の重なり方や,特徴として色などをスケッチに書き入れる。
3) 見えている地層で,一番目立った地層はどれか。
4) 今見えている丘は,いくつもの地層が重なってできていることがわかる。
(3) 地層に近づいて,地層の重なり方,厚さ,含まれているものの特徴,粒の大きさなどを観察する。
1) 地層にさわってみると,(A)や(E)の層は,砂浜の砂と同じようなザラザラした感じがします。
(F)の層は,白っぽい,非常に粗い砂からできています。
2) (E)の砂層の粒の大きさを,上から下に注意深く観察してみよう。
粒の大きさは上は大きく。下にいくにつれて小さくなっています。同じ地層で,だんだん粒の大きさが変化するのは,たい積した環境の変化を示すもので,この場合,深さが変化したことを教えています。
3) (B),(D),(G)の層の粒の大きさは,クレンザーのように細かいが,これは,砂だろうか,粘土だろうか。
4) (D)の泥層には,右図のような直径1cm,長さ10cmのパイプのようなものが入っています。
これは,過去の生物の生活していた穴で,化石の一種でサンドパイプと呼ばれる生痕化石です。
5) (G)層の右端下の地層の色は,青灰色で同じ(G)層でも左側は,淡黄色であり,