-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-093/170page
5.いわき教育事務所管内の各小学校周辺の地層と川原
平第一小学校
1.地層の観察
(1) 観察する場所
松ヶ岡公園北野天満宮の上
(2) 地層から離れて地層の全景を観察する。
1) 地層の見える崖の全県をスケッチする。
2) 地層の色や地層の厚さ,傾きに注意して地層を書き入れる。
3) 松ヶ岡公園の山は,(A)のような砂岩層や,(B)のような頁岩層が積み重なってできていることを理解する。
4) 道路に沿って頁岩層を追いかけてみよう。地層は厚さのほかに,広がりのあることがわかる。
(3) 地層に近づいて観察する。
松ヶ岡公園から平一小のある高台にかけて,新三紀中新世の初期の浅海性のたい積層が厚く分布しています。
(A)層は淡黄色をした砂岩層で,(A)層にはきまって,(B)層が入ってきます。
(B)層は,やや白っぽい頁岩層で,表面は,風化すると細かくくだけやすい性質があります。
公園の登り口付近で(A),(B)層の上に5〜10cm大のレキの地層が見られます。この地層は,第四紀の氷河期の頃の川岸段丘たい積物です。