-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-095/170page
また,淡黄色の部分は粗い砂で,砂浜で見られるような0.5cm〜2.0cm大のまるいレキが入っています。この崖に見られる砂層は,中新世の末期の浅海でつもった地層で,地層にはっきり斜交層理が見られます。このような斜交層理は,一般に三角州のように流路や水量の変化のはげしい所によく発達します。 2.川原のようすと流水のはたらき
(1) 調べる場所
新川沿いの墓地公園入口付近のにったはしの付近。
(2) 川原の全体のようすを観察する。
1) 川の流れ,川原,岸のけずられている様子など川の全策をスケッチする。
2) 川が大きく曲がる付近で,川原ができているのは内側か,または外側か。また,別の曲がっている所でも調べる。
3) 岸が川の流れでけずられているようすを観察する。けずられているのは大さく曲がっている所の内側か,外側か。
どうして,一方の岸だけがけずられるのだろろか。
(3) 流水のはたらきを調べる。
1) 川原から対岸に進むにつれ,深さはどう変っているか調べる。
2) 水中のそき箱で川底をのぞいて,川底の砂や小石のレキの分布を調べる。
3) 川原の近くと対岸とで,流れの速さはどう変るか。
4) 流速と川の深さ,川原の位置,川岸をけずる力との間にどのような関係があるか,まとめてみよう。