-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-110/170page
うにまるい形をしていて,島の地層も,海の浅いところでできたものであることが考えられます。
3) レキを含んでいる地層は,ゴツゴツとしてとび出していて,図に見られるように角がとれ,こぶしのようにとりのこされています。これは,レキを含む地層は砂岩層より硬くて,波のけずる働きに耐えて残ったからです。
4) レキは黒っぽく角がとれています。このレキは硬い砂岩や粘板岩が多く,これは,阿武隈山地をつくっている古生層や中生層の岩石です。
5) 砂岩に入っているいくつかのレキ層から,この小島は砂やレキが重なりあってできていることがわかります。
6) 橋の手前の海岸の崖を観察すると,この地層も,小島をつくっている地層と同じレキを含んだ砂岩層であることがわかります。
このことから,地層は,広いひろがりをもっていることが観察されます。2.川原のようすと流水のはたらき
(1) 調べる場所
6号国道より,100m下流の大久川
(2) 川の蛇行と川原
1) 川の流れの位置,川原の位置をスケッチする。
2) 川原におりて,水の流れがまっすぐになっている(ア)点で,30mはかって流