-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-112/170page

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 2) 川原に1m四方の方形を棒やロープで囲う。
 3) 方形枠の中に入っている5cm以上の石を新聞紙などの上にひろい,5〜10cm,10〜15cm,15〜20cm,20cm以上に分け,その数を調べる。
 4) 次に石全体を形で分類し,数を調べる。
  まるい石(角がとれて,まる味を帯びている),ややまるい石(まる味を帯びているが面が残っている),角ばった石(割れ口など角ばったところが,残っている。)の3つにわける。
 5) 最後にこれらの石を種類によって分ける。
  色によって,白っぽい石,黒っぽい石,緑っぽい石,模様,手ざわりなどでわける。
 6) 川原のレキはどこから運ばれてきたのだろうか。また,どのような時に,このような大きな石が運ばれるか話し合い,阿武隈山地は,このような石からできていることを推測させる。
(4) 川原のレキについて調べた結果を表にして,上流と下流を比較してみる。
大きさ(cm)  種類
5〜10 10〜15 15〜20 亜円 花崗岩 グリーンロック 結晶片岩
87 13 1 4 91 6 60 19 22
86% 13% 1% 4% 91% 6%      

大久川川口付近(だいのした橋)
大きさ(cm) 種類
10〜15 15〜20 20以上 亜円 花崗岩 グリーンロック  
18 12 9 0 36 4 31 9  
45% 30% 25% 0% 90% 10%      

大久川下流(陣場新橋付近)
これらを比較して,下流になるほどレキの形,大きさがどう変っているか考察させる。

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