-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-116/170page
白水小学校
1.地層の観察
(1) 観察する場所
滝の向かいのズリ捨て場の崖
(2) 地層から離れて地層の全景を観察する。
1) 地層の出ている崖の全景をスケッチする。
2) 地層の色,重なり方,傾きなどに注意しながら地層を書き入れる。
3) この小山は,やや傾斜した頁岩層や砂岩層がくり返しつみ重なってできていることを理解する。
4) 一つの地層を追いかけてみる。地層は横の方向に長くつづいていることがわかる。
(3) 地表に近づいて,その特徴を調べる。
この崖に見られる地層は,常磐炭田ができた時代と同じ,古第三紀で,入江につもった地層です。
(A)層は,鉄さびのような褐色をした砂岩層で,中に1〜3cm大のまるい,海岸で見かけるようなレキが帯状にはさまれています。
(B)層は淡黄色をし,やや,層理の発達した頁岩からできています。
また,川床の近くでは,1m幅の石灰層も観察されます。