-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-155/170page
(2) 土手の上から川原の様子や水の流れを観察する。
1) 土手の上から川原や水の流れなど川の全景をスケッチする。
2) 水の流れが曲がっている付近で川原は,内側にできているか,外側にできているか。
(3) 川原におりて,流水のはたらきを調べる。
1) (ア)の近くで,川原の近くと対岸の近くでそれぞれ10m長さをとり,水の流れの速さを調べる。
2) 流れの曲がっている内側の川原から対岸に進むにつれ,川の深さは,どう変わっているか。
3) 水中のぞき箱で川底をのぞき,砂が流れている様子を観察する。
(4) 川原のレキを調べる。
川原でレキや砂のつもり方や集まり方が,平均的である場所を選ぶ。選んだ場所を1mの方形枠で囲い,その内に入っている長径5cm以上のレキのすべてを,ビニルシートにとり出す(表面に見えているレキのみ)。
1) レキの大きさで分ける。
大きさによって5〜10cm,10〜15cm,15cm以上の3つに分け,その数を調べる。
2) レキの形で分ける。
レキの形で,まるい石,ややまるい石,角ばった石の3つに分け,その数を調べる。
3) 川原のレキの大部分は緑色をした緑色片岩類で,たまに白っぽい花崗岩のレキが見られる。
(5) 調べた結果を表にまとめる。