-野外観察の手びき-浜通りの地層と川原-161/170page

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大きさ〔cm〕 レキの形 種類
5〜10 10〜20 20〜30 30以上 亜円 緑色片岩
23 8 3 0 0 28 6 34
68% 24% 8% 0 0 82% 18%  
上遠野川は鮫川の支流であり,このような川は,本流との合流点近くを下流として考え,更に,上流と下流のレキの資料,川原のようすのスライドを,準備することによって一層よく理解させる。

風化とは

地表近くのかたい岩石が風雨にさらされ,しだいに破壊されたり変質したりして,レキ,砂,シルト,粘土などに変っていくことを風化といいます。
風化作用としては,(1)気温の変化 (2)結氷作用 (3)風の作用が考えられますが,ほかに,(4)水の作用 (5)生物の作用などもあります。
温帯地方では,特に昼夜による温度の日較差で,岩石をつくっている鉱物粒は種類によって膨張率がちがうため,鉱物粒の境界にすき間ができて,そこから割れ目ができ,岩石は細かく崩壊していきます。
石英を含む花こう岩のような岩石は,石英の膨張率が他の鉱物の10倍も大きいので風化されやすく,地表から20mも深くまで風化されています。

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