小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-044/187page

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観点・小問ごとの分析 対策の視点
が、統計資料を利用すると答えたのは78% である。 救急車や郵便局を見学するとした誤答例 が多い。 ある。
○調査学習の場合、何をどのような方法で調 べれば解決できるのが、考える習慣を身につ けさせる。
5.土地利用のくふうについての思考 水がないところに用水路を引くとした正 答率は69%で、排水路をつくると答えた誤 答が目だつ。 寒い地方の米づくりについての正答率は 68%である。 水はけの悪い水田の排水路と混同した誤 答が目だつ。 ○いろいろな土地条件に住む人々は、自然環 境をうまく利用すると同時に、不利な自然条 件を克服して生産を向上させるために、品種 の改良・土地の改良・施設の整備などいろい ろと工夫していることを考えさせる。
観点3](社会的思考・判断)について
観点3]の平均正答率は66%で、小問によっては38〜86%の差が見られる。 毎時の授業の中で、問題を投げがけ、「なぜ、そうなのだろうが。」と疑問を持たせ、これを 追求していく学習が必要である。 思考させる場合、今まで学習し、知識として得たものを駆使して、課題を解決していく学習 訓練が必要である。 発問の工夫として、場面によっては否定的な発問をし、児童に考えさせる機会を与える方法 も考えられる。

◎第4学年社会についてのまとめ
○三つの観点について、それぞれの正答率をみると、「知識・理解」については61%、「資料活用の能力」については64%、「社会的思考・判断」については66%の正答率を示しており、「社会的思考・判断」が特に高くなっている。全体の正答率は63%である。
○知識・理解については、日ごろの学習展開の過程で、見学や観察、もしくは、資料の読み取りを通して、社会的な知識を確実なものにしたい。さらに、多くは、地域社会にかかわりのある地名・人名・施設名などの固有名詞や用語を、くり返し用いるなどして確実に身につけさせたい。
○資料活用の能力については、地形図・土地利用図・分布図・気候グラフ・統計グラフなどの凡例や表現の形式に慣れさせるなど、着実な読み取りを指導したい。また、具体的なイメージ把握のためには視聴覚教材の活用も大切である。

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