小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-043/187page

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観点・小問ごとの分析 対策の視点
は56%である。県・国の補助、公民館の利 用は、それぞれ63%、62%の正答率である。 誤答の多くは、住民の願いを投票によって 決定するととらえたり、公民館でのいろ いろな催しが、公民館の利益になるととら えている てとらえさせると効果的である。
○住民の願いと、市(町・村)役所・県庁の はたらき、県(市・町・村)議会のはたらき が相互に関連しあっていることを指導する必 要がある
2.火事を早く消すための組織的活動と協力 についての思考
消防車が消火活動をするための停車場所 の正答率は38%で低い。風向きを考えない で、火事場の近くに消防車を停車させれば よいと判断している誤答が目だつ。 電力会社の協力についての正答率は58% である。誤答例は、通信・連絡の手だすけ のために電力会社が火事現場にかけつける と考えているものが多い。 火災の際の連絡網についての正答率は62 %である。誤答の多くは、消防団員と消防 署員を混同して答えている。
○消火活動をする場合には、消火活動に必要 な水だけでなく、風向きも考慮することが大 切である。 安全な消火活動を考えるとき風下は最も危 険であるなど、多くの条件を考えて判断させ る必要がある。
○消火活動にあたっては、人命尊重の立場か ら、ガス会社・電力会社など他機関との連絡 が必要であることを十分指導しておく。
○消防団の人々は、消防署につとめていると 考えている。消防団員と消防署員の違いをは っきりさせておく。
3.電気やガスの確保についての思考
電気やガスの原料としての石油・石炭の 正答率は60%である。電気・ガスの大切さ やその原料としての石油や石炭の輸入につ いての正答率は、ともに86%と高い。誤答例 としては、「ガスは発電所でつくられる」 「電気やガスは無限にある」と、とらえて いるものが多い。
○電気やガスをつくるためには、石油や石炭 が必要であり、これらの大部分は外国からの 輸入にたよっていることを、日常生活と結び つけて指導することが大切である。
○省エネルギー時代において、電気やガスを 大切に利用する心構えを養いたい。
4.郷土を調べる方法についての思考・判断 昔と今の地図を比較し、道路のちがいを 見つけるとした正答率は79%である。古老 の話がら判断すると答えたのは74%である ○学習のねらいに即して、児童自ら資料を収 集・選択・活用できる力をつける必要がある。
○児童に思考させる機会を与え、児童自身が 見通しをもって問題解決できる学習が必要で

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