小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1980-106/187page

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観点・小問ごとの分析 対策の視点
たのか、25歳としたものの誤答が目だつ。 労働組合の正答率は44%である。 農地改革も68%の正答率で、誤答例として は、地租改正が多い。 中から具体的な例をとりあげ指導することが 大切である。
5.平安時代の文化(源氏物語・平等院 鳳凰堂) 紫式部の源氏物語の正答率は69%、平等 院鳳凰堂は50%である誤答例としては、 金閣が多い。 ・文化遺産を指導する際は、それがつくられ た時代背景を明確にするなどして、断片的な 知識の指導に終わらないようにしたい。 また、文化遺産を日常生活とのかかわりで指 導するとともに写真などの資料を活用するこ とが大切である。
6.都道府県知事の選挙と日本国憲法(天皇 の地位) 都道府県知事の選挙についての正答率は 69%、日本国憲法における天皇の地位につ いての正答率は62%である 誤答例として、大日本帝国憲法でも男 女は平等であるとしたもの、衆議院議員の 被選挙権が30歳以上としたものが多い。 ・児童が身近に接する例から、選挙に対する 関心を高めておくことが大切である。 ・日本国憲法の内容を大日本帝国憲法の内容 と比較しながら指導することが大切である。
7.歴史上の人物(足利尊氏・聖武天皇・杉 田玄白・織田信長・福沢諭吉・ペリー)と その働き 室町幕府の開設者としての足利尊氏の正 答率は39%である誤答例としては、豊臣 秀吉と織田信長が多い。 仏教を深く信じ東大寺などを建てた聖武 天皇についての正答率は59%で、誤答例と しては豊臣秀吉が多い。「解体新書」を著 した杉田玄白の正答率は.73%である。 天下統一を目指し、安土城を築いた織田 信長の正答率は47%で、誤答例としては、 ・ここで取り上げた人物は、いずれも日本の 歴史上重要な人物であり重点的に指導しなけ ればならない。 ・人物の指導にあたっては、人物の具体的な 働きを取り上げ、人物の願いや当時の世の中 の人々の願いなどが人物の働きを支えている ことを理解させるとともに、その働きを当時 の世の中の様子と結びつけて正しく理解させ ることが大切である。

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