高等学校「理科1」のてびき-042/133page
純物質と混合物
年 組 No. 氏名
1 ねらい
しょう油の成分を調べながら、化学実験の基本操作を習得する。
2 準備
三角フラスコ(100ml)、誘導管2本、温度計(105°)、三脚、アスベスト金網、ガラス棒、鉄製スタンド、るつぼばさみ、蒸発ざら(径8〜9cm)2個、ビーカー(300ml)、ニクロム線、ロート、ロート台、プレパラート、顕微鏡、しょう油、0.1M―硝酸銀、石灰水、沸騰石
3 実験方法
(1) 三角フラスコに、しょう油20mlと沸騰石数個を入れ、図1のような装置を組み加熱し、生ずる蒸気を冷却して試験管にとる。このとき、留出液の色や温度の変化を観察し、留出液は取っておく。
図1 しょう油の蒸留
(2) 留出液が試験管に4分の1ぐらいになったら加熱を止め、すぐに誘導管をはずす。次に、三角フラスコ内のしょう油を蒸発ざらに移し、図2のようにアスベスト金網上にのせ、加熱して蒸発乾固する。
図2 蒸発乾固
(3) 蒸発ざらが冷却したら、中に生じた黒い粉末の半分を薬包紙に取り、残りに蒸留水約20mlを加えてよくかきまぜる。これを図3のようにしてろ過し、ろ液を2分して次の実験をする。
図3 ろ過
1) ろ液の半分を試験管にとり、この液をニクロム線につけ、バーナーの酸化炎中で熱して炎色反応を調べる。また、これに硝酸銀溶液を数滴加えて変化を見る。
2) 残りの半分のろ液は蒸発ざらにあけ、アスベスト金網上にのせて加熱し、水分を蒸発させる。溶液の周辺に白い粉が生じたら、溶液の一部を温ためておいたプレパラートに1滴とり、これを顕微鏡で観察する。
(4) (3)で、薬包紙に取っておいた黒い粉末に、同量の酸化銅の粉末を加えてよくかき混ぜる。これを試験管に入れ、図4のように誘導管を