高等学校「理科1」のてびき-089/133page
(8) プラスチックのものさしを使って、A・B間の距離(l)を測定する。
l=
(9) 今までの測定値(l)、(θ)から透明半球の半径(R)を計算で求めよう。
2πR:l=360°:θ
2πRθ=360°l
R=360°l/2πθ=180°l/πθ
R=180°× /3.14×
= /
R= 〔cm〕
4 結果と考察
(1) 実験の結果は(R)の通りである。この値と先に画用紙にかいた円の半径を比較してみよう。大きな差はないはずである。この理由を考えてみよう。
(2) (R)の値を使って、透明半球2個でつくった球の体積や、表面積を計算してみよう。
V=4×3.14× /3
= 〔cm3〕
S=4×3.14×
= 〔cm2〕
(3) 地球の場合は、θ= (B地点の緯度-A地点の緯度)となる。
(4) 地球の場合は、この方法で測定しても誤差が生じる、その理由を考えてみよう。
5 留意点
(1) 油性のマジックペンは使用しないこと、使うと半球を水で洗ってもおちない。したがって次の時に使いにくくなる。
(2) 高度測定用定規がないときは、T・Pシートなど利用して、透明半球の外周に合せて作っておくとよい。
(3) 高度(h)や、距離(l)の測定は5〜10回測定して平均するようにしたい。