高等学校「理科1」のてびき-092/133page

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地震波と地球内部構造
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1 ねらい

地球内部はどのような構造や状態になっているかは、地球内部を旅して来た地震波の伝わり方から推論される。

地震波の伝わりかたに似ている光を用いて、地震波が到達しない範囲、シャドーゾーンの存在から地球内部の層状構造を推定する。

2 準備

半径3.5cmのペトリ皿 (または半径3.5cm、厚さ約1cmの透明アクリル樹脂円板)、半径6.4cmで高さ約2cmの蛍光アクリル樹脂の円筒、強力懐中電灯、スリット板、コンパス、分度器、ものきし、グラフ用紙、赤インク

3 方法

実験方法

(1) グラフ用紙の端からおよそ7cmはなれた点を中心に半径3.5cm、6.4cmの同心円をかく。

(2) 投光のため、グラフ用紙の一端を机の端にそろえて置き、内円にペトリ皿(または、アクリル円板)外円にはアクリル円筒を合わせて置く。

(3) ペトリ皿に、静かに水を注ぐ。水はペトリ皿の70〜80%の深さまで入れ、赤インクを3〜4滴入れて水にうすく色をつける。

(4) スリットをはりつけた強力懐中電灯をアクリル円筒に近づけ、スリットを通った光の投光方向を図のように変え、光の道すじ、光の到達しない範囲を調べて記録する。なほ、光はP点を通るようにして投光する。

1) ペトリ皿に接するように投光する。

2) ペトリ皿の中心を通るように投光する。

3) 1)と反対側に接するように投光する、1)、3)の場合、一部の光はペトリ皿に接しながら直進し、一部の光はペトリ皿の中に屈折して入り、光が到達しない影ができるようすを、とくに注意する。


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