高等学校「理科1」のてびき-094/133page

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(指導資料) 20 偏光顕微鏡を使用して造岩鉱物を調べる

1 ねらい

造岩鉱物を調らべ、岩石の種類を決定する。これは岩石鑑定の決め手である、しかし、この場合に偏光顕微鏡が無ければできないと考えやすい。しかし、必らずしも高価な偏光顕微鏡がなくても造岩鉱物の鑑定は可能である。したがってここでは簡易偏光拡大鏡を使って鉱物を見る方法と、その他、顕微鏡の無い場合の方法について、造岩鉱物の調べ方について理解する。

2 準備

偏光顕微鏡、偏光装置付拡大鏡、生物顕微鏡(教師用並びに生徒用)、顕微鏡偏光装置、プレパラート、偏光拡大投影装置、偏光投影機、偏光板2枚

偏光投影機

(1) 偏光顕微鏡または、簡易偏光拡大装置の場合はそのまま使用する。

(2) 生物鏡微鏡(教師用)の場合は、顕微鏡偏光装置を付加すると偏光顕微鏡と同じになる。つまり、顕微鏡の回転ステージに下方ニコル、接眼部に上方ニコルを付加する。

(3) 偏光板2枚の間に、プレパラートをはさみ、回転させてみる。

(4) 偏光拡大装置は幻燈機の前面に取り付け、大勢の生徒に直接見せるのに効果的である。

(5) 偏光投影機は、TVをみるような方法で多人数の生徒にみせるのに適している。

(6) 生徒用顕微鏡を使用して倍率40〜100倍程度で見ると、造船鉱物の色、多色性、へき開、形は観察することができる。

偏光装置付拡大鏡、顕微鏡偏光装置

3 方法

(1) 操作については生徒実験用にのべたが、これは偏光装置付拡大鏡POKI型の場合についてである、その前に偏光板2枚を使用して、反射光などを利用し、偏光の方法を説明する。

(2) 鉱物のくみ合わせについて

1) 深成岩の場合(完晶質等粒状)図1の1)はカコウ岩、2)はセンリョク岩の場合である、いづれも深成岩であるから、地下の深い所


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