高等学校「理科1」のてびき-116/133page
(演示実験) 2 自由落下と重力の加速度 (1/100秒時計を用いての演示実験)
1 ねらい
ねらいは、y=1/2gt2において、yとtを測定してgを求めさせることにあるが1/100秒時計(電気式ストップウォッチ)は、どの学校でも1基程度しかないので、教師または代表の生徒が演示実験をして時間の読み方、データの処理は全員がそれぞれに行うようにする。
2 準備
電気式ストップウォッチ、電磁石、鉄球、直流電源(6V程度)、ストップスイッチ(市販品もあるが簡単に自作もできる)、おもり。なお、電気式ストップウォッチは、最近OHP用(デジタル式)のものが市販されている。
3 方法
(1) 図のように装置を組み立てる。
ストップウォッチのスタートスイッチを押すと、ストップウォッチが動作を開始すると同時に、鉄球が落下し始める。そして鉄球がストップスイッチに落下すると、ストップウォッチは動作を停止する。これで落下に要する時間が測定できる。
重力の加速度は、おもりの質量には無関係であることを確めるために、おもりの質量を変えて実験する。時間があればyの値もいろいろに変えて実験する。
(2) 各場合についてy=1/2gt2からgの値を求める。
4 結果の処理
(測定例)
おもり 290g 130g Y 1.096m 1.096m t〔S〕 0.472 0.476 0.475 0.475 0.475 0.475 0.473 0.475 0.475 0.475 tの平均 0.474s 0.475g g〔m/S2〕 g=2×1.096/0.4742
=9.769.71