高等学校「理科1」のてびき-118/133page

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4 留意点

(1) きれいな水流を得るにはノズルがうまく作れるかどうかにかかっている。ノズル製作上の要領を以下にのべると、

1) ガラス管はえんぴつぐらいか、やや細めのものがよい。細すぎるのもよくない。

2) はじめ長き30cmぐらいに作り、作ったあとで適当に短かくする。

3) ノズルの穴はどちらかというと細すぎないよう注意する。(そうめんでなくうどん)細いと水流の先がちらばり、太いときれいに見えない。

4) ノズルの先はゆるやかに細まるようにする。急に細くするとよくないようである。

5) ノズルの先端は水にゆらしてと石ですり減らして形をととのえ、ガスの焔で熱してまるめる。

6) 3、4本づくり、その中から一番よいものをえらんで使う。

(2) バケツの底にぞうきんを何枚かぬらして敷くと、水のはね返りや、音を消すことができる。

(3) ゴム管がかすかにでも振動すると、水流の形をぶらせるのでよく注意する。またスタンドの振動も禁物である。

(4) ビーカーは容積の大きい方が実験中水面の落差の変化が影響せず便利である。

5 その他

(1) ビーカーの代りに気体共鳴装置の水そうとビニール管を利用してもよい。容積が少し小さいのが難であるが。

イオン交換樹脂の純水装置の旧型に水そうの大きいのがあり、もしも廃棄したものでもあれば最適である。


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