-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-021/231page
このように,傾斜している地層と水平な地層の重なり方のように,層理面が斜めに交わる関係を不整合関係といっており,傾斜している地層と水平な地層との境はデコボコした面となっています。この境の面を不整合面と呼んでいます。
不整合ができるのは,地層がたい積している途中で地かく変動があって隆起し始め,たい積が中断されたことを意味しています。
また,写真のように上の地層と下の地層が斜めに交わるような不整合を,とくに斜交不整合といっています。
7)単斜構造
よく見かける構造で,水平にたい積した地層が,その後の地かく変動でしゅう曲したり,傾斜したりします。
写真は一定方向に傾斜している地層で,このような構造を単斜構造といっています。
不整合関係 山都町小舟寺
(鮮新統と段丘たい積物)
斜めに傾いて重なる地層
福島市飯坂町円部(鮮新統)