-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-116/231page
石川小学校
1、川原のようすと流水のはたらき
(1)観察する場所
学校より300m下流
(2)川が見通せる所から、川原の様子や水の流れを観察する。
1)自動車に注意しながら,川の全景をスケッチする。
2)川原や,岸のけずられている様子など,気付いたことを書き入れる。
3)流れが大きく曲がっている所で,川原ができているのは,曲がっている内側か,外側か。
(3)川原に下りて,流水のはたらきを調べる。
1)川原から対岸に進むにつれ,深さはどう変っているか。
2)川原の近くと,対岸の近くで流れの速さはどうか。木片を流して比べる。
3)流れの速さと,深さの間にどのような関係がありますか,まとめる。
4)川原の近くの浅い川底の川砂に,波模様がえがかれている。この模様は,れん痕とかフルート・キャストと呼ばれており,この模様から流れの方向や速さがある程度わかる。
5)川原のレキの多くは10cm以下のうすいレキで,厚味がない。このレキは緑色片岩類で,うすくはがれやすい性質をもった岩石からできている。