-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-115/231page

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(4)川原のレキを調べる。

 川原のレキや砂の積もり方が平均している所を選んで,1m四方の方形枠を置く。

 この方形枠内に入っている,長径5cm以上のレキをすべてビニルシートに取り出す。(表面に見えているレキのみ)
釈迦堂川の見渡橋

 1)大きさで分ける。

 レキの大きさによって,5〜10cm,10〜15cm,15cm以上に分け,その数を調べる。

 2)レキの形を調べる。

 レキの形を,まるい石,ややまるい石,角ばった石の3つに分け,その数を調べる。

 3)川原のレキの大部分は,安山岩で,他に白っぽい流紋岩や花こう岩が見られる。このことから,釈迦堂川の上流の山地は,花こう岩や,火山活動で噴出した安山岩・流紋岩等からできていることが推定される。

 4)これらの川原のレキは,どのようにして,いつ,運ばれてきたのか話し合う。

 5)調べた結果を表にまとめる。
大きさ(cm) 種類
5〜10 10〜15 15以上 亜円 流紋岩 安山岩 花崗岩
23 17 7 5 30 12 6 38 3
49% 36% 15% 11% 64% 25%      

 学校より10km下流の広戸小学校の資料と比較して,レキの大きさの変化,レキの形の変化を考えさせることによって,流水のはたらきの理解が一層深まります。


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