-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-118/231page
って見よう。この地層は水平方向にも広がっていることがわかります。
農協裏のがけには,3mほどの泥層の上に砂層がのっていますが,この砂層と同じかどうか調べる。
(3)地層に近づいてその特徴を観察させる。
このがけに見られる地層は,粗い砂層からできていますが,下部の50cm程は,茶褐色を帯びており,1〜2cm大の円レキを含んでいます。
がけの中央部の(B)は淡黄色で粗い砂層で,水平方向の葉理が見られます。
また,上部の(C)は斜めに交わる波のような模様を示す斜交葉理ができている砂層で,部分的に茶褐色の所もあります。
この砂層は第四紀の洪積世の中頃,県南一帯が大きな湖であった頃,湖底に積もった砂層で,砂層や斜交葉理等から,この沢田附近は,当時,湖の淵に相当する環境にあったと推定されます。
玉川第一小学校
1、地層の観察
(1)観察する場所
岩谷工業裏のがけ
(2)がけから離れて地層全体を観察する。
1)がけの地層が見通せる所から,がけの全景をスケッチする。
2)地層の重なり方に注意して地層を書き入れる。その際,地層の色や,地層内に見られる模様など気付いたことを書き入れる。
3)この高台は,粗い砂層やレキ層や白っぽいうすい地層をはさむ砂層が重さなってできていることを理解する。
4)上部の白っぽい地層を追ってみよう。地層は水平方向に広がっていること