-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-180/231page
のまだ固まっていない砂がつもってできていることを理解する。
4)黒っぽいしま模様の地層を追いかけて見よう。地層は水平方向に広がってつもっていることを理解する。
5)がけに深いみぞが観察されれす。このみぞは雨水のはたらきで,やわらかい砂層がけずり取られて次第に深いみぞとなったもので,流水のはたらきを話し合う。
(3)地層に近づいて,その特徴を観察させる。
淡黄色をした地層を触ってみよう。川原の砂のような感じを受けます。この地層はまだ固結していない砂層です。
また,数枚の5cm〜10cm幅の帯状の黒っぽい横しま模様が観察されますが,この部分は特に鉄分が多くつもった部分です。
この地層は中新世の終わりに,会津一帯は陸化し始めましたが,この群岡附近は湖として残り,この湖につもってできたもので,鮮新世の地層です。
この観察地から国道49号にでると広い駐車場がありますが,その向かい側のがけの緑色凝灰岩(中新世の地層)に二枚貝の化石が見られます。