-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-212/231page
(3)川原におりて,流水のはたらきを調べる。
1)(ア)の付近の川原に立って,川原から対岸に進むにつれて,深さはどう変わっているか調べてみよう。
2)(ア)の付近の川原の近くの流れと,対岸近くでの流れについて,木片などを流して比べてみよう。
3)水中のぞき箱で,川底の砂が流されている様子を観察しよう。
4)(イ),(ウ)地点でのレキの大きさと川原の高さについて考えてみよう。
高い(イ)地点には大きなレキが多いのはどうしてだろう。
5)流れの速さと川の深さ,川底の砂やレキの大きさ,川原や川岸のけずられ方との間にはどのような関係があるか,まとめてみよう。
(4)川原のレキを調べる。
川原でのレキや砂のつもり方が平均的な所を選んで,1m四方の方形枠を置く。
方形枠内に入っている,長径5cm以上のレキをすべてビニルシート上に取り出す。(表面に見えるレキのみ)
1)レキの大きさで分ける。
レキの大きさによって5〜10cm,10〜15cm,15cm以上に分け,その数を調べる。
2)レキの形で分ける。
レキの形でまるい石,ややまるい石,角ばった石の3つに分け,その数を調べる。
3)川原のレキの多くは凝灰岩で,他に花こう岩や流紋岩も見られます。このことから,川の上流の山地は火山活動でできたものと推定されます。
4)調べた結果を表にまとめる。
大きさ(cm) 形 種類 5〜10 10〜15 15以上 円 亜円 角 花こう岩 凝灰岩 角礫凝灰岩 流紋岩 16 3 6 4 10 11 8 7 7 3 64% 12% 24% 16% 40% 14%