-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-216/231page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]


桧枝岐小学校

1、地層の観察

(1)観察する場所

 児童館わきのプール下の川原で観察する。
児童館わきのプール下の川原

児童館わきのプール下の川原

(2)露頭(岩石や地層が地表に露出している所をいう)からはなれて,露頭全体が見通せる所で地層を観察する。

 桧枝岐一帯は,教科書に見られるような淡黄色や緑色や赤っぽい,砂やレキ,粘土層のような模式的な地層は見られない,この周辺は暗青灰色の硬い古生層と,白っぽい花こう岩類が広く分布している。

 1)川原から,川岸の露頭をスケッチする。斜めに,層理のような面が観察されますから,書き入れておこう,また,露頭の大きさもおよそどれくらいかをを書き入れる。

 ここで,一見層理のように観察された面は,層と層のさかい目の面でなく,この地層が堆積した後の地かく変動で,一定方向に地層に割れ目ができて,生じたもので,節理と呼ばれている面です。
児童館わきのプール下の川原

(3)地層に近づいて観察させる。

 1)地層にさわってみよう。川原の砂や畑の土と別の感触を受けます。表向は暗青灰色でち密で硬く,児童には,これが海底につもってできた地層とは考えられないでしょう。

 2)表面をよく注意して見ると,節理とは別に,黒っぽい地はだにやや白っぽいしま模様が観察されます。このしま模様が層と層の境です。黒っぽい所は粘土が長い年月を経てできた粘土層で,白っぽい所は砂が長い年月を経て固


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。