中学校技術・家庭科研修講座資料材料試験機の使い方-005/26page

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4.操作方法

 操作方法を習熟するまでは,空で運転してじゅうぶん慣れることが必要である。

 以下代表的な引張試験を例にしてのべる。

(1)メインスイッチを入れる。 9)

(2)油ポンプのスイッチを入れる。 8)

(3)容量切換ツマミをまわして,試験荷重に適合したスケールレンジ(秤量)に設定する。 2)

(4)試験片を上部クロスヘッドのチャックにはさみ,ハンドルで固く締付ける。

(5)負荷速度制御ツマミを右にまわして,テーブルをわずかに上昇させて,指針が0を示すように0調整ツマミをまわす。 11)

 (注):指針が最初0点より左に約1目盛が振れているかどうかを確認しておく。(調整棒,指針滑車の調整)

(6)下部クロスヘッド昇降スイッチにより,下部クロスヘッドは試験片をつかむに適当な位置に移動させる。 10)

(7)ハンドルをまわして試験片を下部クロスヘッドに固く締め付ける。

(8)破断時にハンドルが飛んで破損したり,操作者を傷つけたりする恐れがあるから,試験片を締めつけた後,ハンドルを抜き取る。

(9)置針を0点に戻して指針と重ねる。

(10)負荷速度制御ツマミを右にまわして,試験片に荷重を加える。 11)

(11)指針は試験片の性質によって,降伏点を通り,最大荷重点を越し破断点に達する。

 試験片が切断したとき負荷速度制御ツマミを左にまわし,上部クロスヘッドを元の位置に戻す。

 (補)1.ストレス,・ストレーン曲線を自動記録するときは,試験のはじめに記録ドラム軸上のプーリに記録糸を巻きつけ,記録ドラムに記録紙をはさむ。そして,(6)項のつぎに記録ペンの尖端を記録紙にタッチさせればよい。

 (補)2.連続して試験するときは,(3)〜(10)を繰り返せばよい。

図1-9 パネル盤説明図
1) ロードペーサツマミ 7) メインパイロットランプ
2) レンジ切換ツマミ 8) ポンプスイッチ
3) 電気式記録計スイッチ 9) メインスイッチ
4) ロードペーサスイッチ 10) クロスヘッド昇降ツマミ
5) 照明灯スイッチ 11) 負荷制御ツマミ
6) ポンブパイロットランプ  

図1-9 パネル盤説明図


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