中学校技術・家庭科研修講座資料材料試験機の使い方-014/26page
平行部の長さPはDの約9倍とする。なお,この試験の平行部は機械仕上げによって作製することができる。
(3)3号試験片
この試験片は,材料の呼び径(または対辺距離)が25mmをこえる棒鋼の引張試験に用いる。
標点距離Lは径(または対辺距離)Dの4倍とし,つかみ部を太くするものでは平行部の長さPはDの約4.5倍とする。
なお,この試験片の平行部は機械仕上げによって径25mm以上に作製することができる。
(4)4号試験片
この試験片は,主として鋳鋼品,鍛鋼品,圧延鋼材,可鍛鋳鉄品および鋳物の引張試験に用いる。
この試験片の平行部の断面は,円形に仕上げることを必要とする。ただし,可鍛鋳鉄品の場合は,原則として仕上げてはならない。なお,材料のつごうにより上記の寸法によることができない場合,つぎの式により平行部の径と標点距離と定める。この場合の標点距離は整数値をとってよい。
L=4√A (Aは試験の平行部の断面積)=3.45D
標点距離 L=50mm 径 D=14mm 平行部の長さ P=約60mm 肩部の半径 R=15mm以上 図4-4
(5)5号試験片
この試験片は,主として管類,鋼板および非鉄金属(またはその合金)の板ならびに形材の引張試験に用いる。ただし,薄鉄板にかぎり,肩部の半径:R=20〜30mm,つかみ部の幅:B=30mm以上とする。
標点距離 L=50mm 肩部の半径 R=15mm以上 平行部の長さ P=°60mm 厚さは,もとの厚さのままとする。 幅 W=25mm 図4-5
(6)6号試験片
この試験片は,主として板材および形材で,厚さ6mm以下のものの引張試験に用いる。