親と教師の教育相談室-027/201page

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26.反抗期ってどんなこと
【問い】3歳児の母親ですが反抗期という言葉をききますが自分に反抗期があったのか…と疑問になることがあります。反抗期とはどういうことでしょうか。

【答え】2,3歳の乳児期から幼児期への変わり目を第1反抗期。13,14歳ごろから青年期への過渡期を第2反抗期と名づけているようです。反抗期をごく一般的にいえば,子どもがそれぞれの時期の特徴をふまえながら,1人立ちする時期だということです。お子さんは3歳児ですので,第1反抗期について述べてみましょう。
乳児期以前の子どもは,体も心も母親にべったりです。それがまがりなりにも立って歩けるようになり,言葉を覚えるようになると,初めて自分を知りはじめます。また自分の要求を満足させるのに,大変なジャマがあることも感じはじめます。しかも正しく考える力が十分にそなわっていないため,言葉の習得と行動の仕方がアンバランスとなって,そこから,じれたり,すねたりするというゆがみ,その行いが反抗という形になって表れるのです。
このように反抗期は,子どもが当然通らなければならない関門であり,発達の1つの節と考えられます。問題なのは,次の発達段階をよりよくするためにはどうするかということなのです。
むやみに我を通そうとする反抗のゆがみに対しては1)大人の態度を強く反省して子どもに確信をもった態度でのぞむことが前提。次の段階の生活に必要なものと,そうでないものとをはっきり区別しながら指示する2)友だちと協力したり衝突したりして,実生活のなかから自他の区別,協同生活の正しい営みへと進んでいかせることです。そのためには,大人が子どもの発展の姿を正しく見通した賢いはたらきかけをすることが大切だと思います。


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