小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-068/099page
領域・小問ごとの分析 対策の視点 (1)正答率は79%である。誤答の中では、37、35のように項目の和を求める時の計算違いが目立つ。 (2)正答率は70%である。誤答の中では34のように二次元表の見方になれていないための誤りが目立つ。 (3)正答率は62%である。誤答の中では216のようにたて計とよこ計を両方あわせてしまった誤りが目立つ。 かを確かめる態度を身につけさせるようにしたい。
○二次元表の読み方をよく理解させるためには、児童の手で資料を集め、分類していく活動をとり入れていくことも必要であろう。領域[4](数量関係)について
この領域の平均正答率は65%である。 □を使った式では、□を解く前に式のよさ、ことばの式による一般化に至る過程をもっときめこまかく取り扱っていきたい。 表については、読みとる活動だけでなく児童の手で積極的に作る活動をとり入れたい。目的を明らかにし、集める資料の条件を考えたり、目的に合った分類の観点を選んだり、落ちや重なりがないように項目をきめたり分類したりすることにも力を入れて指導したい。
◎第3学年算数についてのまとめ
領域別に見ると、「数と計算」の正答率が最も高く、次いで「図形」「数量関係」「量と測定」という順になっている。各領域で特に劣る問題は、「数と計算」では分数のしくみ、小数の数直線上の読み方、「量と測定」では単位の換算や単位の見当をつけること「図形」では直角の1/2の大きさを求めることや円の半径を求めること、「数量関係」では棒グラフの読み方などである。
数のしくみの理解を確かなものにするためには、具体的な操作活動を一層重視して経験させたり、日頃から数直線の活用をはかっていきたい。
また、問題文をよく読み、題意を正しくとらえたり、確かめたりする習慣や根気強く問題に対処する態度を養う必要があろう。