理科学習指導資料小学校低学年理科の指導-054/116page
物には、水に溶けるものと溶けないものがあることに気付かせる。
例4 あめでジュースをつくろう。(甘露あめ)
※あめが溶けることを、水とあめの両面から調べさせ、溶けるという概念をここで再確認する。
※飲むという欲望や飲み物作りだけに気をとられず、せっけんや氷ざとうの溶け方と比べながらじっくりと見させたい。
例5 身近にある物を水に溶かしてみよう。
※これまでの学習から得た見方、考え方、扱い方などを基に、身の回りのさまざまなものを調べようとする意欲を持たせ、物への興味・関心を高めたい。
○溶かしてみたい物として
・溶ける物
キャラメル、食塩、砂糖、ジュースの粉、ドロップ
・溶けない物
砂(海砂であれば一番いいが、砂場の砂を使うときは、よく洗ってからやるとよい)油、バター、チーズ
・溶けるか、溶けないかよくわからなし物 チョーク、土、小麦粉
※土やチョークの粉を入れると水全体がにごる(色づく)ことから溶けたと考える子どももいる。このような場合、時間をかけて観察させ、土やチョークの粉が沈澱し、水と分かれる事実に着目させて、石けんの場合と違うことに気付かせる。
○調べる観点として
・色の違い
・においの違い
・手触りの違い
・味のちがい
物が水に溶けて見えなくたってもなくなったのではなく、物が溶けた水は色、におい、手触りなどで見分けられ、もとの水とは違っていることに気付かせる。 例6 ビンに入っている水は、何かあてっこをしよう。
※五感を使っていろいろ調べさせる。
※一年生の時のくだものの汁を使ったあぶり出しを想起させ、蒸発乾固の方法も、食塩水や砂糖水のように無色透明な場合、使えることを簡単に扱ってもよい。