小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1984-038/98page

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観点・小問ごとの分析 対策の視点
誤答としては、小麦粉をイーストきんとイーストきんをトンネルオーブン、小麦粉と間違えているものが目立つ。 きる。パンエ場見学のとき、生地をねるとこ ろ、焼く機械をよく見せるようにしたい。
4 海で働く人の仕事 正答率は、魚をとが93%と高く、魚を育ててふやすは62%と低い。養殖漁業についてよく理解されていない。 誤答としては、魚をトラックで店へ運んぶと答えたものが多い。 〇 養殖漁業の現場を見学させると効果があるが、不可能な場合は視聴覚教材を活用しながらとらえさせるようにする。
〇 海で魚をとる、育てる仕事と、輸送の仕事の区別をしっかりおさえることが大切である。
5 バスの運転手の安全運行 正答率は、信号をよく見てはしるが93%乗降客の確認が91%、ふみきりの一時停車が83%、乗客への安全の呼びかけが46%で ある。 特に乗客への安全の呼びかけが低い。 これは、乗客の安全に関することであり、バスの安全運行とは関係ないと感違いした ためと思われる。 誤答としては、時計を見ながらはしると、乗客に停留所を知らせるが多く、「安全に」と「正確に」を混同しているようである。 〇 自分がバスに乗ったとき、運転手がいろいろ注意したことを想起させ、そのことが乗客の安全輸送につながることに気づかせる。
〇 運転手が工夫、努力していることは、「安全に」「正確に」乗客を目的地まで運ぶことである。運転中の行為がどちらのためなのか、しっかり区別してとらえさせることが大切である。
6 郵便局で働く人の郵便物をはやく、確実に届ける努力。 正答率は、オートバイを使ってはやく届けるが82%、郵便物を入れておく箱にあみをつけておくのはまちがいなく届けるため であるが88%である。 誤答傾向として、郵便を集配する人の、はやく、確実に届けるための努力と工夫を混同して理解しているように思われる。 〇 郵便局で働く人々は、郵便物をできるだけはやく確実に届けるということをおさえたうえで、その工夫、努力としてオートバイを使うことや、オートバイのうしろの箱にあみをかけるわけを考えさせるようにする。

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