小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1984-061/98page
領域・小問ごとの分析 対策の視点 せておくことが大切である。 4 ヘチマの成長に適した時期
〇 正答率が40%と低い。「じゅくしたみがたくさんとれる。」の誤答が多かった。〇 実の成長の様子と季節感を関連づけた指導が必要である。特に、夏休み中にかかっての観察に配慮する必要があると思われる。 5 ヘチマの育ち方
(1) ヘチマの実の中の様子
〇 正答率が55%と理解が不十分である。 「すじが、かたくなっているやたねのまわりにだけついている。」の誤答が見られた。
(2) ヘチマの育ち方の順序
〇 正答率17%とよく理解されていない。 「早くみになったヘチマ」という(1)の設問をよくとらえていないように思われる。「黒いたねもとれた。」とした誤答が多かった。〇 ヘチマの実が熟す過程で、切って観察できるだけの素材を栽培しておく必要がある。そして、時期を決めて、内部の様子を観察させる必要がある。
〇 一本のへちまの株と区別して観察できる栽培への配慮もほしいが、アサガオの育ち方での「実やたねのできる順序」などを生かしたヘチマの観察をさせる必要がある。6 季節と生きもののようす
(1) キクの花の咲く季節
〇 正答率41%と理解が低い。 「モンシロチョウがたまごを産みつける時期」の誤答が見受けられた。
(2) シバザクラの花の咲く季節
〇 正答率36%とよく理解されていない。 「セミやアブなどのこん虫が活動している」や「ツバメがみられる」の誤答が見られた。
(3) ヒョウタンやカボチャの花が咲く季節
〇 正答率37%とよく理解されていない。 「アカトンボやモンシロチョウの季節」の誤答が見受けられた。〇 花屋にいつの季節でもキクの花があるなど季節感を欠いている。学校で栽培したり野外での直接経験によって、季節感を培う必要があるようである。
〇 「シバザクラ」の植物名そのものについての認識が薄いようにも考えられるので、環境経営と同時に、一般的な草花について季節感を持たせながら関心を高めさせたい。
〇 ヘチマの観察と関連づけて指導できる栽培計画が必要である。また、季節感を持たせる指導には、特に配慮して行きたいものである。