小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1984-060/98page
(2)理科
領域・小問ごとの分析 対策の視点 領域A (生物とその環境)
1 アブラナの花のつくり
(1) 花のつくりと各部の名称
〇 正答率は71%とほぼ理解されているが「めしべ」の誤答が見られる。
(2) 実になるところ
〇 正答率が53%と理解が不十分である。 めしべの柱頭を示している誤答が多かった。
(3) アブラナの花のつくり 正答率が76%とよく理解されている〇 花びらのように、各部の名称を正しく覚えさせておく必要がある。そのために、他の花についても数多く取り扱うようにしたい。
〇 花が咲いたあとの追跡観察を十分にする必要がある。花びらが落ちたあとの変化が大切で、めしべのもとがふくらんで実になる観察がおおまかすぎているようである。
〇 花のつくりを模型化して工作させるなどの活動を通して、形や大きさ、位置などを把握させる必要がある。2 春に咲く花の種類
(1) アブラナと似ている花
〇 正答率は62%とほぼ理解されている が「ツツジ」の誤答が多かった。
(2) 仲間分けの観点
〇 正答率が76%とよく理解されている。 「花の色や形、大きさがそっくりだから」の誤答が見られた。〇 花を比較する観点を十分指導することや実際に野外で直接経験させることが大切であるさらに、素材が十分得易い場所の選定もあらかじめしておく必要がある。
〇 花の色や形、大きさ、虫が集まるなどの共通性よりも、むしろ、花のつくりを重点とした構造的な観点を明確にさせておくことが大切である。3 ヘチマのめ花とお花
(1) お花の形
〇 正答率が70%とほぼ理解されているが「おしべ、めしべ」の誤答が見られた。
(2) 実になる花
〇 正答率が73%とほぼ理解されているが「めしべ」の誤答が見受けられる。〇 「め花、お花」については、初めての観察になるので、アサガオやヒマワリなどと対比させながら、形態の違う花の特徴をくわしく 見分けさせる必要がある。また、キュウリやヒョウタンなどにも親しませるようにしたい
〇 「め花」には、実になる部分があり、この花にも花びらやめしべがあることを観察させ