第2回全国研究集会報告書-037/60page
第3部会
1)研究発表概要
個を生かすために学校の教育情報環境はどうあったらよいか
長野県教育センター 専門主事 本間佐男
1.研究の趣旨
新教育課程は,来るべき社会の変化に主体的に対応できる心豊かな人間の育成を図ることを基本的なねらいとして実施に移されようとしている。このために新学習指導要領も「基礎・基本の重視」「個性の伸長」「自ら学ぶ意欲や学び方の習得」の必要をうたい,とりわけ「自ら学ぶ意欲や学び方の習得」は,児童・生徒が事象に直面したとき,自ら必要な情報を取捨選択して取り入れ,それを処理活用して,新たな情報を創造しながら学びつづけていく(生涯学習の基礎を培う)力として重視されている。
自ら学びつづけるための情報活用能力は,学ぶことの楽しさや成就感に支えられた体験的な学習や問題解決的な学習の中で身につくものである。こうした学習を成立させるためには,児童・生徒の主体的な追究を援助する資料や教材,教具,また教師にとって必要な参考資料などの情報が,豊かにしかも整備されて用意されている必要がある。
そこで,県下各学校における教育情報の整備・提供の実態を調査し,問題点をさぐり,望ましい教育情報環境のあり方を考え,具体的な授業実践事例をとおして一つの提言をしょうとするものである。
2.研究の内容
(1)研究のねらいと経過
(2)アンケート調査にみる教育情報環境の望ましいあり方
○児童・生徒の学習活動に必要な資料(図書・参考書・地図・OHPシート・録音テープビデオ教材・標本・模型等の一次情報)の保管・整備(二次情報を含め)と入手活用
○教師の教育研究に関する資料(例えば研究物・指導案など)の保管・整備と入手活用
(3)授業の改善と教育情報環境の望ましいあり方
○個を生かす学習指導―学習の個別化・個性化―と教育情報環境
(4)実践事例をとおしてみる教育情報環境の整備―一つの提言―
○小学校5年 社会科 『長野県の伝統工業』の実践事例
3.研究のまとめと今後の課題(略)