福島県の中学校の学習に対する意識と行動-001/115page

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〈学習一般〉
 学習の基礎となる生活のリズムは,学年が上がるにつれて,睡眠時間の短い夜型に移行している。
 学習塾へ通う割合は学年が上がるにつれ増加しており,そのほとんどの生徒が学習塾における勉強が充実していると答えている。
 両親の半数は自分に子どもの勉強に対して関心があったり,なんらかの形で相談にのっている。ただ,それらを干渉ととっている生徒もいる。
 学校の勉強に対して半数の生徒がおもしろくなく集中できないと答えており,教師に楽しい授業で的確なアドバイスをしてほしいと願っている。
 家庭における学習に関しては学年が上がるにつれて不満傾向が見られる。また,将来の目標や目標実現のための課題については,2年生に意識の低さがある。
 質問をしたり疑問があったときに教師にたずねる割合はごく少数であり,図書館などを利用する率もごくわずかである。
 家庭における学習の中心は宿題であり,復習や予習をする生徒はわずかである。
 これらのことから,自主性に乏しい依存的な一面がみられる。

1 生活の基礎

 生活のリズムは学年が上がるにつれて夜型になっていく。また平均睡眠時間も減少傾向を示している。学習塾に通っている生徒や家庭教師に習っている生徒の割合は,上級学年ほど高率である。両親は,自分の子どもの学習に対して高い関心を示している。しかし,具体的アドバイスや相談に応じることがなく生徒は干渉と受けとめている傾向がある。

(1)起床・就寝・睡眠

 起床時刻は各学年とも午前6:30分前後に集中している。しかし,学年が上がるにつれて起きるのが遅くなっている。就寝時刻についても午後11:00前後に集中しており,学年が上がるにつれて夜更かしになっている。睡眠時間は,学年が上がるにつれて短くなり,3年生は7時間を切っている。

設問1 「普段何時に起きますか」
「普段何時に起きますか」

 1年生の75%が午前6:30分以前に起床しているが,上級生ほど遅くなり3年生では49%が午前7:00以降に起床している。



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