福島県の中学校の学習に対する意識と行動-027/115page

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(3) 国語学習の意欲や目標

 国語を学習する意欲と大まかな目標は持っているものの,そのための具体的な学習方法がわからないといった生徒が多いように思われる。また,3年になると学習に対する意欲がやや減退する一方で,「読解力」や「文章表現力」など,思考力・判断力や表現力が要求されるような学力についての目標意識が高まる傾向もある。また,国語が「嫌い」な生徒は,3年になると受験を意識するためか,学習意欲が増すとともに学習方法についての意識も高まるが,国語が「好き」な生徒には逆にそれらが減退するような傾向が見られる。

 成績別に見ると,成績が」二位の生徒ほど,思考力・判断力や表現力が要求されるような学力についての意識が強く,下位の生徒は基礎知識としての学力についての意識が強いと言える。

1) 国語の学習でこうしたい(こうなりたい)と、思っていることがあるか

国語の学習でこうしたいと思っていることがあるか
国語の学習でこうしたいと思っていることがあるか

 「ある」とする回答が6割〜7割である。また,「ある」とする回答が2年までは増加するが(1年60.5%,2年67.4%),3年になると減少する(58.6%)。

これからの学習でこうしたいと、思っていることがあるか
これからの学習でこうしたいと、思っていることがあるか

 「これからの,国語の学習でこうしたいと、思っている」ことが「ある」とする回答は,国語が「好き」・「嫌い」にかかわらず約4割である。そして,国語が「好き」な生徒では,1年から2年にかけてやや増える(35.0%から43.8%)が,3年では逆にやや減少する(39.0%)。一方国語が「嫌い」な生徒では1年から2年にかけて減少する(44.6%から29.1%)ものの,3年になると増加する(49.5%)。



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