より良く生きるための学力を求めて-008/64page
センター試験 数学偏差値の推移(平成6・7年比較)
センター試験 国語偏差値の推移(平成6・7年比較)
(9) 大学短大合格者数の増減についての予測
それでは、今年の進学率はどのように変化するだろうか。
昨年9月、「学力向上『目標値シミュレーション』」を行なったが、下の表はその中の東北大、福島大学合格可能者の予測に関する部分である。
今回の成績は、この表の「(ホ)偏差値45-60データの50%が偏差値3上昇」のパターンが、より控えめな形で実現したものと考えられる。従って、表中にある500〜600点が、+71人、600点以上が、+119人といかないまでも、ある程度増加していることは十分予測できる。平成6年センター試験 シミュレーションによる大学合格者数の推移予測 (人)
福島大学 東北大学 (500〜600点) (600〜点) 元のデータ 1135 382 (イ)全データが偏差値2上昇 1230 (+95) 527 (+145) (ロ)全データの30%が偏差値5上昇 1194 (+59) 512 (+130) (ハ)全データの50%が偏差値5上昇 1233 (+98) 599 (+217) (二)偏差値45-55データの30%が偏差値3上昇 1242 (+107) 382 (0) (ホ)偏差値45-60データの50%が偏差値3上昇 1206 (+71) 501 (+119) (へ)偏差値45-60データの50%が偏差値5上昇 1174 (+39) 599 (+217) ※平成6年大学入試福島県出身の合格者 541 (全学部) 119 (全学部)
センター試験結果だけを見れば、昨年以上の成績になっても不思議ではない。しかし、二次試験などその他の要因を考えれば、楽観は避けたい。
また、本県の進学率であるが、これは増減があっても1〜2%の範囲に止まるであろうと考えられる。センター試験の成績が上がることと進学率とは、単純には比例しない、次元の異なる問題である。シミュレーションの表から読み取れるように、センター試験の平均偏差値が上がっても、合格可能性のある受験者の増加は限られた範囲でしか起こらないからである。進学率は、県内全体の進学希望者が増えない限り、大幅に増加することはないものと考えられる。