1 高校入学直後における東北各県トップ校の偏差値比較
高校入学直後の本県の学力はどうであろうか。
次のグラフは、一昨年度の1年生(平成7年度の3年生)が、入学4ヵ月後の7月に実施した成績資料である。東北各県のそれぞれの中で最も成績の良かった6校を抽出し、グラフ化したものである。
(1) [東北各県のトップ校比較]
(母集団は、全国約30万人)
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(93年1年生7月) |
青森 |
青森高 |
岩手 |
盛岡一高 |
秋田 |
秋田高 |
宮城 |
仙台二高 |
山形 |
山形東高 |
福島 |
A高 |
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![[東北各県のトップ校比較]](../image/00013_01.gif) |
● 3教科総合では、本県のトップ校であるA高のみが、偏差値60に達せず、最も良い山形東高校とは、7ポイントの開きがある。
● 英語、数学、国語のそれぞれの教科で、他県のトップ校がほとんど偏差値60を越えている中で、A高のみはいずれも60に達していない。● 最も開きの大きいのは、英語であり、次いで数学である。
○ 国語は平均を上まわってはいないが、ほぼ中位にある。
英語、数学、国語といった教科の性格上、高校入学後急速に成績が下がったものとは考えにくく、これらのものは中学生時からの学力の表れと見られる。中学校段階での、より高いレベルに挑戦させるような教育的訓練も必要であろう。
その他の要因としては、本県の場合、地域の伝統校に入学すると当人もその周辺もそれで満足してしまうような気風があることも影響しているものと思われる。 |
* なお、秋田県は、入試科目が、英語、数学、国語の3教科である。