より良く生きるための学力を求めて-026/64page

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(3) シュミレーション結果による大学合格者数の変化
ここまでの、平成6年度のセンター試験結果に基づく本県高校生の学力についてのシュミレーションと結果としての全国順位は下の表の通りである。

[全国順位の推移予測]
平成6年センター試験シュミレーションによる全国順位の推移予測 (位)

  5教科総合 英語 数学 国語
元のデータ 45 44 44 24
(イ)全データが偏差値2上昇 23 15 20 3
(ロ)全データの30%が偏差値5上昇 28 15 41 4
(ハ)全データの50%が偏差値5上昇 15 8 20 1
(二)偏差値45-55データの30%が偏差値3上昇 41 36 44 12
(ホ)偏差値45-60データの50%が偏差値3上昇 37 27 42 5
(へ)偏差値45-60データの50%が偏差値5上昇 30 15 36 3

それでは、これらのシュミレーションにおいて大学合格者はどう変化するだろうか。福島大学と東北大学を例に予測したものが、下の表である。

[東北、福島大学合格一可能者数の予測]
平成6年センター試験シュミレーションによる大学合格者数の推移予測 (人)

  福島大学 東北大学
(500〜600点) (600〜点)
元のデータ 1135   382  
(イ)全データが偏差値2上昇 1230 (+95) 527 (+145)
(ロ)全データの30%が偏差値5上昇 1194 (+59) 512 (+130)
(ハ)全データの50%が偏差値5上昇 1233 (+98) 599 (+217)
(二)偏差値45-55データの30%が偏差値3上昇 1242 (+107) 382 (0)
(ホ)偏差値45-60データの50%が偏差値3上昇 1206 (+71) 501 (+119)
(へ)偏差値45-60データの50%が偏差値5上昇 1174 (+39) 599 (+217)
※平成6年大学入試福島県出身の合格者 541 (全学部) 119 (全学部)

データが良くなれば、成績が良くなるのは当然であるが、福島大学では偏差値45〜55データの30%が偏差値3ポイント上昇した時が、最も効率的であることが分かる。
その際、東北大学は±0で、まったく影響関係が見られない。これは、偏差値55+3=58といった偏差値では、そもそも合格圏内には入らないという意味である。
東北大学の場合は、60前後の生徒が+5ポイント程度上昇して最も多くの効果が見られる。東北大学の場合は上位層の移動であるため、全データの50%が偏差値5ポイント上昇することと、偏差値45〜60データの50%が偏差値5ポイント上昇することは同じ結果になる。これはあくまで、センター試験の結果から見て一般的に合格可能とみなされる者の数値でしかないが、合格者数がかなり増えることは期待できる。

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