すぐに使える 実践事例集 平成13年10月-043/114page
(4)使用方法
@ 細く切った蓄光シールを,観察日の日付の所に,目印として貼っておく。
※ このときの日付は,午後8:00に観察するときのもので,観察時間が1時間ずれることに,目印の位置を15度(日付では半月)ずつずらす必要がある。
例えば,10月1日に観察する場合,午後7:00の時には9/16に,午後8:00の時には10/1に,午後9:00の時には10/16の位置に,目印を貼る。
A 明るい室内に傘を広げておき,蓄光シールに光を十分当てておく。
B 戸外に出て,暗闇に目が慣れてきたら,傘を広げ観察の準備をする。
C 傘に貼った観察日の目印が下に来るように傘を回転させて,傘をほぼ水平に支え,方位磁針を垂らす。方位磁針が静止したら,矢印の方向(北の方角)に傘と体を向ける。
D ゆっくりと傘を引き上げ,方位磁針をつないである糸が観察日の目印に重なったところでとめる。このとき傘の軸の仰角がおよそ38度(福島市のおよその緯度)になリ,ほぼ北極星の方 向に向く。そのままの角度を保ち,傘の柄を目の前に持ってくる。
E そのままの姿勢で傘に貼った星座を目印に,傘を少しずらしながら周囲を探すと,実際の星 座を見つけることができる。
〈参考文献〉
○ 『理科教育指導資料 第31集』(1999)北海道立教育センター