すぐに使える 実践事例集 平成13年10月-070/114page
(1)特 徴
@ この簡易気圧変化測定器は,びんの容積を変えたり,L字型に曲げた細いガラス管の太さを変えることによって,気圧測定の感度を変えることができる。
A あらかじめ,一般の気圧計による測定値に合わせて,L字型に曲げた細いガラス管に,気圧の目盛を付けることによって,気圧の値を測定することができる。
B 市販の気圧計は高価なものが多く,台数を多くそろえることが難しいが,この簡易気圧変化測定器は,材料費が非常に安いので,授業などでは,生徒全員分を準備し,生徒一人一人に気圧の変化を観測させることができる。
C 分解,組み立ても容易で,携帯性を備えている。
(2)留意点
@ 短時間での観測なら,ガラスびんの中の空気の,温度変化による体積の変化を考慮しなくてもよい。
その際,ガラスびんを直接手で触って暖めないようにする。
A 正確に気圧の変化を観測する場合は,ガラスびんの中の空気の温度を一定に保つ必要がある。
例えば,右の写真のように,氷水を使って,ガラスびんの中の空気の温度を0℃に維持するとよい。