すぐに使える 実践事例集 平成13年10月-069/114page

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理科(地学)

 
 
 

気象観測に関する教材の製作と活用

−簡易気圧変化測定器−
 

 

1 はじめに

中学校と高等学校では,気圧の概念について学んだ後に,高度による気圧の違いや高気圧,低気圧などについて学習します。その際,気圧の観測には,気圧計が用いられています。しかし,この気圧計による観測では,気圧を数値としてしかとらえることができません。そこで,製作が簡単で,目で見て気圧の変化が分かり,大気の圧力としての気圧の概念を実感できる「簡易気圧変化測定器」 の製作方法と,その活用方法について紹介します。

 

2 簡易気圧変化測定器について

この簡易気圧変化測定器は,下の写真のように,L字型に曲げた細いガラス管の中央付近に色水を入れ,ゴム栓に通したものを,ガラスびんのロに差し込んで,色水の左右の動きによって気圧の変化を観察する装置です。

この装置では,ガラスびんの中の空気の温度が一定ならば,まわりの気圧が下がると,びんの中の空気が膨張するために,色水は写真の右に向かって動きます。また,まわりの気圧が上がると,びんの中の空気が圧縮されるために,色水は写真の左に向かって動きます。
簡易気圧変化測定器
簡易気圧変化測定器


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