『生きる力』を育てる指導と評価の 実践事例集 平成14年9月-102/142page
8 参考
(1) 撮影したい天体の見える位置や時刻などの調べ方
学習資料としての天体写真を撮影する場合,事前に撮影計画を立てておくことが大切である。
撮影したい天体の位置などを調べるためには,星座早見板や天文関連図書などを参考にすることが多い。しかし,コンピュータを用いた天文シミュレーションソフトを使用すると,その天体の見える時刻や位置,見え方など詳しい様子が簡単に調べられ,非常に便利である。
(2) デジタルカメラやレンズ付きフィルムによる撮影
① デジタルカメラによる撮影
数10秒以上の露出ができる機種であれば,固定撮影ができる。ただし,露出時間が長いと,デジタル画像特有のノイズが発生するので,ノイズ除去機能のあるデジタルカメラが望ましい。
また,温度が低いと,電池の消耗は激しいが,ノイズの発生が少なくなるので,冬季の撮影は良い結果が得られる。② レンズ付きフィルムによる撮影
レンズ付きフィルム(使い捨てカメラ)は,シャッタースピードが数10分の1秒程度のため,そのままでは固定撮影はできない。そこで,シャッター部を少し改造するとよい。
まず,カメラ前面のカバーをはずし,ストロボ用の電池で感電しないよう注意しながら,レンズ部分の奥にあるシャッターの羽根を取り去る。
次に,再びレンズ部分やカバーを取り付ける。黒い紙やテープなどを,レンズの上に張ったり,はがしたりしてシャッター代わりとする。
そして,カメラを適当な台に固定し,撮影を行う。この方法では,フィルムは少し無駄になるが,星座の写真などは十分撮ることができる。