『生きる力』を育てる指導と評価の 実践事例集 平成14年9月-106/142page
胎児発育段階標本
1 特徴
・ 手触りがよく,適度な伸びがあり,裁ち目の始末が不要なフリースを用いて安価に,しかもぬいぐるみを作る要領で手軽に,製作できる。
・ 手のひらに抱くことで,胎児の実物大の大きさや重さを実感し,その命の育みを身近に感じることができる。
・ 妊婦疑似体験教具と併用することで,生命の尊さを認識しやすくなる。
2 材料
(分量は右表参照)
・ フリース(色はピンクやアイボリーなど)
・ 綿ロープ又は1cm幅のフリース(へその緒用)
・ 重りとして水槽用小砂利やペレットビーズ等
3 作り方 (妊娠20週の場合)
(1) 頭部と身体?幹部を続けた型紙の周囲に1pの縫い代を付けて,布を2枚裁つ。
(2) 腕と足の型紙の周囲に0.5cmの縫い代を付け,各4枚ずつ裁つ。
(3) 中表に重ねた2枚の布を,身体の背中側を5cm程度開けて細かい針目で縫い合わせる。途中,へその緒の位置に綿ロープを返し縫いでしっかり縫いつける。2cm分は内側に18cm分は外側にくるようにする。縫い代は数mm残して裁ち落とす。
(※12週は内側に2pm,外側に8cmとなるように分ける)