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ことばを続けて文を作る |
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文を続けて文章を作る |
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段落の区切りが正しく主題要旨の明確な文章を書く |
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計
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2.結果の考察
〔1〕 概観
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文字
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語句
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文・文章
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読む
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59.0
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58.0
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54.1
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書く
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46.6
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59.8
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52.1
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上の表は、この診断標準学力テスト問題の、各領域ごとの平均正答率を示したものである。この表をもとにして概観すると、次のようなことが言える。
(1) 各領域の正答率が、比較的平均化している。
この表を見ればわかるとおり、各領域ごとの正答率は、比較的平均化していて、53を中心に±7の範囲内に集まっている。ということは、指導領域によって、それほど極端な落差がないということになるわけであるが、内容をもっと詳細に分析していくと、幾つかの問題点が引き出せそうである。
(2) 読解能力と表現能力とを対比させて見ると、前者の方が概して高く、後者の方が割合に低い。
正答率が比較的平均化しているとはいっても、その内容に立ち入って見ると、多少の高低の波が認められる。
その中でも最も高いのは、「書く」の語句で正答率59.8%、以下「読む」の文字、語句、文・文章、「書く」の文・文章、文字の順となり、最後の「書く」の文字の正答率は、46.6%になっている。
これら6領域の正答率の傾向を、読むことと書くことの二つに大別して考察すると、「読む」の文字、文・文章の正答率は、「書く」の文字文・文章の正答率と比べて高く、語句については、両者ともだいたい同じである。
このことから、一般的にいって、読解指導はかなり効果的に行なわれているが、表現面についての指導は、更にいっそう強化していかなければならないということになる。
(3) 文字の正答率が、「読む」・「書く」とも他の学年に比較して低い。
前掲の表に提示した6領域の正答率を、こんどは前後の他の学年のそれと比較してみよう。(3年・5年の概観表を参照)すると明らかになることではあるが、「読む」・「書く」ともに、語句や文・文章の領域では、それほどの大きな変化はみられない。がしかし、文字の領域では、注目すべき差異が認められる。
すなわち、「読む」の文字は、3年で62.7、5年で69.7であるのにたいして、4年では59.0である。また「書く」の文字は、3年が5