研究紀要第3号 福島県診断標準学力検査問題報告書 国語科 - 045/060page

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    (2)
84.2
71.7
文を続けて文章を作る
   
   
70.9
25.4
 
48.2
内容にあった文体を使って書き分ける
   
     
82.7
79.1
 
80.9
段落の区切りが正しく主題要旨の明確な文章を書く
1  
  2  
  3  
72.0
61.9
79.8
 
 
71.3
 
 
  15  
 
66.1

2.結果の考察

〔1〕 概観

 
文字
語句
文・文章
読む
69.7
66.8
53.7
書く
54.0
59.4
66.1

上の表は、この診断標準学力テスト問題の、各領域ごとの平均正答率を示したものである。この表をもとにして概観すると、次のようなことが言える。

(1) 全般的に平均化していて、大きく陥没している領域がない。

上の表を見ればわかるように、この学年の各領域別の平均正答率は、比較的平均化していて、4年の場合のように、特別に陥没している領域であるとか、6年の場合のように、飛び抜けて良くできている領域といったようなものはみあたらない。

すなわち、もっとも良くできているのは、「読む」の文字の69.7であり、一番悪いのは、「読む」の文・文章の53.7であるが、6領域ともみな50%台から60%台の中におさまっていて、この学年の国語の「読む」、「書く」についての諸能力は、一応平均化しており、とくに大きく落ち込んでいる領域はないということになる。

(2) 「読む」の中の文・文章の領域がもっとも悪い。

「読む」の中の文・文章の領域は、いわゆる数多くの基礎能力の総和力である、読解能力についての調査・診断を主軸にした領域であるから、どの学年でも、1、2を争うような高い正答率を期待できないことはいうまでもない。それにしても、前後の学年の読解能力は割合いに高く、6領域の中における平均正答率の順位が、3年4年ではともに4番目、6年では3番目になっている。つまり、より基礎的な単純な能力の領域項目が、「読む」の文字、語句、「書く」の文字、語句と、4つもはいっている6領域の調査診断の中で、「読む」の文・文章の領域は、3、4位という中位の平均正答率を示しているのが普通だということになる。

ところが、この学年だけは例外で、「読む」の文・文章の平均正答率は、53.7%にとどまり、6領域の中でも最低であった。そしてまた、この平均正答率は、他の中学年や高学年の「読


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