研究紀要第4号 福島県診断標準学力検査問題報告書 算数科 - 005/061page
領
域問題のねらい 問題番号 正 答 率小問 大問 領 域 4
図
形
(15
分)1.形やその特徴を認めたり、言い表わしたりする。 1 (1)
73.0 66.4 70.2 (2) 58.9 2 (1)
48.4 (2) 52.8 3 (1)
81.3 (2) 81.8 (3) 69.4 2.折ったり、重ねたりして考察する。 4 (1)
58.2 69.8 (2) 83.9 5 (1)
86.0 (2) 51.2 3.方向や位置に関することばを用いる。 6 (1)
90.3 77.2 (2) 84.5 (3) 67.5 (4) 66.5 2 結果の考察
〔1〕 概観
各問題の正答率は上表のとおりで、最も高い正答率を示しているのは、「1対1の対応をもとにし数えること」をねらいとした問題のうち、目的に応じて数える問題2であり、その正答率は96.2%となっている。最も低いのは、「数直線上の点と目盛りの理解」をねらいとした問題9(3)で、その正答率は48.2%である。
全問題のうち、比較的高い正答率を示している問題は、
・1対1の対応をもとにして数える。
・1位数の加法、減法の計算
・簡単な2位数の加法の計算
・かさを比較する。であり、1対1の対応をもとにして正しく数える能力および形式的な計算、そして、かさの意味、かさを測ることの意味についての理解が比較的よかった。
比較的正答率の低い問題は
・2位数の意味の理解
・簡単な数の加法・減法の混合計算
・整理して表わす
・形やその特徴を認めたり、言いあらわしたりする。である。これは、2位数の構造についての理解、加法、減法の混合計算の能力、目的に適して数え整理分類する能力、そして、図形の認知、弁別、図形を構成している要素についての理解など、図形の概念の理解が他に比して劣っているといえるであろう。
領域相互の平均正答率はつぎの表のとおりで、比較的正答率の低いのは.図形の領域、ついで、数と計算の意味の理解についての領域である。
領 域 1 数と計算の
意味の理解3 計算 2 量と測定 4 図形 平均正答率 78.2% 84.2% 82.8% 70.2%